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携帯電話大の探査機「GRASS」、小惑星を公転する小惑星「Dimorphos」の重力測定に挑む

2023.06.06 11:10

塚本直樹

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 欧州宇宙機関(ESA)は、小型探査機「Gravimeter for Small Solar System Objects(GRASS)」の真空試験と振動試験を完了したと発表した。

 GRASSは携帯電話サイズの小さな探査機だ。小惑星「Dimorphos」への着陸、および同小惑星の重力の測定を目標としている。Dimorphosは、2022年に米航空宇宙局(NASA)の「DART」探査機が衝突実験を実施した小惑星でもある

 GRASSは内部に2枚のブレードを搭載しており、このブレードを回転させることで、極めて高い精度での重力変動が計測できる。これにより、Dimorphosの親小惑星となるDidymosによって引き起こされる、重力の変化を測定することになる。

 GRASSは2024年10月、「Hera」ミッションにより打ち上げられる予定だ。Dimorphosへの到着は、打ち上げから2年後となる。

(出典:ESA/Science Office)

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