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木星氷衛星探査機「JUICE」が観測機器を展開–2031年の到達に向けて準備完了

2023.06.01 13:47

塚本直樹

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 欧州宇宙機関(ESA)は現地時間5月26日、木星氷衛星探査機「JUpiter ICy moons Explorer(JUICE)」の観測機器の展開が完了したと発表した。

 JUICEは、木星の衛星「ガニメデ」「エウロパ」「カリスト」を観測し、生命やその痕跡の存在を調査する。2023年4月に打ち上げが実施され、その後に発生したアンテナ関連の不具合も修正されている。

 JUICEは現在、ソーラーパネル、センサー、アンテナ、機器、ブーム(構造)の展開を完了。これにより、2031年の到着を予定してる木星への飛行準備が完了したことになる。

 JUICEは2024年8月に、月と地球との間で重力アシストによるマヌーバをおこなう。2031年から木星の衛星への接近飛行を開始し、2034年には最大の衛星となるガニメデの周回軌道へと到着する。

(出典:ESA/ATG medialab)

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