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中国の再使用型宇宙船、9カ月間の飛行を終えて地上に戻る

2023.05.11 06:36

塚本直樹

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 中国の再使用型スペースプレーン(宇宙船)が約9カ月間(276日)のミッションを終えて、5月8日に地上に帰還したと中国国営通信社の新華社が報じた。

 中国のスペースプレーンは2022年8月に酒泉衛星発射センターから打ち上げられた。その目的は不明だが、2022年10月に軌道上になんらかの物体を放出するなど、ミッションを継続していた。

 新華社はスペースプレーンの帰還について、「この実験の成功は、中国の再使用可能な宇宙船技術の研究における重要なブレークスルーであり、将来の宇宙の平和利用において、より手軽な往復手段を提供するだろう」と報じている。

 中国は2020年9月にもスペースプレーンの飛行を実験したが、わずか2日間のミッションだった。また米宇宙軍も、無人のスペースシップ「X-37B」の飛行実験を実施している。

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