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NASAがArtemis Iで打ち上げたキューブサット「LunaH-Map」、寿命近づく

2023.05.09 11:21

塚本直樹

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 米航空宇宙局(NASA)のキューブサット「LunaH-Map」の運用が5月末までに終了する可能性を、ミッションチームが言及している。

 LunaH-MapはNASAの月探査ミッション「Artemis I」により2022年11月に打ち上げられた、10基のキューブサットのうちの一つだ。月の南極付近の水と氷の分布をマッピングすることが、そのミッションの目標だった。

 しかしLunaH-Mapは打ち上げから5日後にエンジン燃焼に失敗し、予定どおりの軌道に投入できなかった。ミッションチームは同探査機の推進システムのバルブが動いていないことを特定したが、そのトラブルシューティングの試みが5月末に終了することになる。

 LunaH-Mapミッションにて主任研究者をつとめるCraig Hardgrove氏は、「2021年の秋にSLSに組み込まれ、その後ミッションの開始が2022年11月にまで遅れたことが、故障の原因かもしれない」と述べている。

(出典:NASA/Arizona State University)

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