(左から)防衛装備庁 装備政策部 部長 萬波(まんなみ)学氏、IHI 航空・宇宙・防衛事業領域副領域長 兼 IA社長 並木文春氏、Northrop Grumman Space Systems 国家安全保障システム担当バイスプレジデント Troy Brashear氏、駐日米国大使 Rahm Emanuel氏

ニュース

IHI、不審衛星の監視用に小型の高機動衛星–Northrop Grummanの衛星バスを利用

2023.03.17 13:39

佐藤信彦

facebook X(旧Twitter) line

 IHIと航空宇宙メーカーの米Northrop Grummanは、不審な人工衛星を監視するための人工衛星を日本へ提供する目的で、連携すると発表した(IHINorthrop Grumman)。

 地球を周回する軌道上には、気象衛星や準天頂衛星、放送や通信用の衛星などの人工衛星が運用されている。その一方、目的などがわからない人工衛星も増えていると指摘されている。こうした不審衛星の識別と脅威把握は喫緊の課題で、宇宙領域把握の体制強化や宇宙状況監視衛星が必要だという。

 そこでIHIは、宇宙状況監視などに適した小型の高機動人工衛星を日本で運用するため、Northrop Grummanと協業する。Northrop Grummanの衛星バスを利用し、日本向け衛星を提供する計画。

(左から)防衛装備庁 装備政策部 部長 萬波(まんなみ)学氏、IHI 航空・宇宙・防衛事業領域副領域長 兼 IA社長 並木文春氏、Northrop Grumman Space Systems 国家安全保障システム担当バイスプレジデント Troy Brashear氏、駐日米国大使 Rahm Emanuel氏
(左から)防衛装備庁 装備政策部 部長 萬波(まんなみ)学氏、IHI 航空・宇宙・防衛事業領域副領域長 兼 IA社長 並木文春氏、Northrop Grumman Space Systems 国家安全保障システム担当バイスプレジデント Troy Brashear氏、駐日米国大使 Rahm Emanuel氏

 Northrop Grummanは、宇宙環境の監視や軌道上物体の探知・識別に必要な製品を持っているという。IHIグループのIHIエアロスペース(IA)は、Northrop Grummanの人工衛星と宇宙船に推進装置を提供してきており、協力関係が以前からある。

Related Articles