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宇宙飛行士の若田光一氏、無事に帰還–宇宙滞在時間は504日超、日本人では最長
2023.03.13 15:02
国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在していた宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙飛行士、若田光一氏は、ほぼ予定通り日本時間の3月12日午前11時02分ごろ米フロリダ州タンパ沖に着水し、無事に帰還した(JAXA、NASAその1、NASAその2)。
ミッション「Crew-5」のメンバーである若田氏は、2022年10月6日にSpace Exploration Technologies(SpaceX)の宇宙船「Crew Dragon」に搭乗して地球を離れ、ISSに到着。それ以来およそ半年間、ミッションスペシャリストとしてさまざまな活動に従事し、5回目の宇宙飛行で自身初となる船外活動(EVA)も行った(1回目、2回目)。
帰還にもCrew Dragonを使い、3月11日午後4時20分ごろISSから離脱し、高度を下げて大気圏に再突入。海上から高度約2000mまで降下してパラシュートを開き、着水した。
宇宙船は回収船に引き上げられ、若田氏を含む4人の宇宙飛行士が全員無事に運び出された。その後、若田氏らは米航空宇宙局(NASA)のジョンソン宇宙センターへ移動し、隔離施設で医学検査などを受けている。
Crew-5の飛行時間は157日10時間2分、ISS滞在時間は155日10時間19分で、この間に6657万7531マイル(約1億714万6150km)移動し、地球を2512回周回した。これにより、若田氏の通算宇宙滞在時間は504日18時間35分、通算ISS滞在時間は482日15時間57分となって、いずれも日本人宇宙飛行士として最長だ。
若田氏は、ISS滞在中にUchuBizの単独インタビューに応じている。