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ISS滞在中の若田宇宙飛行士、初の船外活動 7時間超の作業終える

2023.01.23 15:00

朝日新聞

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 5度目の宇宙飛行として国際宇宙ステーション(ISS)に滞在中の若田光一宇宙飛行士(59)が21日未明、自身として初めての船外活動を終えた。作業は、ISSに設置する新型太陽電池の台の取り付け。20日夜から約7時間20分、米国のニコール・マン宇宙飛行士とともに実施した。

 日本人飛行士の船外活動は、2021年9月の星出彰彦さん以来で、若田さんは通算5人目となった。

 ISSは8基の太陽電池で実験設備などに電力を供給してきたが、老朽化が進んでいる。21年から太陽電池を6基増設する作業を進めており、すでに4基を設置。若田さんらが取り付けた台には、今年6月ごろに太陽電池が設置される予定だ。増設は今年中にも完了する見通しで、太陽電池の合計出力は160キロワットから215キロワットに増えるという。

 米国はISSの運用を30年まで延長する方針で、日本や欧州も同意している。(玉木祥子)

船外活動を行う若田光一宇宙飛行士(左)=NASATVから
船外活動を行う若田光一宇宙飛行士(左)=NASATVから

(この記事は朝日新聞デジタルに2023年1月21日9時30分に掲載された記事の転載です)

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