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ISC、衛星データを活用した地域課題解決支援サービス「LAND INSIGHT」を提供

2023.03.10 15:23

飯塚直

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 デジタルマーケティングなどを事業としているINCLUSIVE(東京都港区)の100%子会社であるINCLUSIVE SPACE CONSULTING(ISC、札幌市中央区)は3月9日、衛星データを活用した地域課題解決支援サービス「LAND INSIGHT」の提供を開始すると発表した。

 LAND INSIGHTは、作物の生育状況を遠隔で把握、作物の収量を予測するなど「農業」、樹種を判別、二酸化炭素(CO2)吸収量を推定するなど「林業」、災害発生時の被害範囲を推定、災害リスクの高い箇所を調査するなど「災害」の3領域で展開。3領域にとどまらず、衛星データ利用の裾野を広げるサービスを農林業や災害関連の領域での展開も予定する。

 ISCは、課題によってフレキシブルに衛星データと他のデータ、現地調査を組み合わせ、従来人の目や勘に頼っていた森林管理、農地管理、災害対応などの業務の効率化を支援していくという。

 自治体における同サービスの利用実証も開始する。まずは、災害発生時の被害範囲把握に関する利用実証を北海道大樹町で2023年中に実施する予定。実証内容の詳細については、現在調整中だとしている。

 ISCは「脱炭素×宇宙」をテーマに、衛星データ利活用による地域産業や行政業務を効率化させる「スペーストランスフォーメーション(SX)」に加え、脱炭素社会実現のための社会システムを変革させる「グリーントランスフォーメーション(GX)」の推進につながる事業開発に取り組んでいる。

 ISCの社外取締役には、INCLUSIVEと資本提携しているインターステラテクノロジズ(北海道大樹町)の稲川貴大氏が就任。堀江貴文氏が代表取締役 社長を務める子会社Our Stars(北海道大樹町)とも連携し、官公庁や地方自治体などにも提案活動を行っている。

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