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Androidメーカー6社が衛星通信スマホを開発中–XiaomiやOPPOなど、Qualcommの技術活用

2023.02.27 17:50

小口貴宏(編集部)

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 半導体大手のQualcomm(クアルコム)は現地時間2月27日、同社の衛星通信プラットフォーム「Snapdragon Satellite」を活用し、大手スマートフォンメーカー6社が衛星通信に対応したスマートフォンを開発していると明かした。6社の内訳はHonor、Motorola、Nothing、OPPO、vivo、Xiaomi 。

 Snapdragon Satelliteは、スマートフォンで衛星経由のメッセージ送受信を実現するプラットフォームだ。Iridiumの衛星群とLバンドで接続し、南極や北極を含むグローバルなカバレッジを提供するという。また、iPhone 14シリーズの衛星通信とは異なり、緊急通報に加えて通常のメッセージ送受信に対応するほか、SMSに加えて、さまざまなメッセージアプリもサポートするとうたっている。

 Snapdragon Satelliteは、Qualcommのスマートフォン向け最新チップセット「Snapdragon 8 Gen2」を搭載する一部デバイスで利用できる。最初の対応スマートフォンは2023年後半に発売されるという。また、最終的にはSnapdrgaon 400番台のようなローエンドスマートフォンにも対応するとしている。

 また、Snapdragon Satelliteは将来的にテキストメッセージの送受信にとどまらず、成層圏や地球低軌道(LEO)から地上を5Gエリア化する「5G Non-Terrestrial Networks」(5G NTN)をサポートするほか、自動車やIoTデバイス向けにも用途が拡がるとクアルコムは明かした。

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