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GMOインターネット代表の熊谷正寿氏、気球で宇宙旅行–日本企業で初、2024年予定
2023.02.06 12:42
GMOインターネットグループ(東京都渋谷区)は2月6日、米Space Perspectiveが開発する気球型宇宙船「Spaceship Neptune」に日本企業として初めて搭乗すると発表した。1艇を貸し切り、グループ代表の熊谷正寿氏を含めた合計8人で、2024年のフライトを予定している。
Spaceship Neptuneは、スペースバルーンや予備降下システム、ネプチューンカプセルで構成。再生可能な水素を推進剤にして、時速12マイル(時速20km)で2時間かけて宇宙の入り口まで上昇。高度10万フィート(高度30km)を2時間飛行し、その後、再び2時間かけて降下し海に着水する。着水地点には船が待機している。
日本国内では、エイチ・アイ・エス(HIS)が子会社のクオリタ(東京都新宿区)を通じて、Spaceship Neptuneを利用した宇宙旅行について、1月18日から受け付けている。料金は1人あたり12万5000ドル(約1648万円)。別途手配料として55万円がかかる。
同社は、経済産業省・国土交通省主催の「空の移動革命に向けた官民協議会」に参画するなど“空の移動革命”の実現に向けて各種セキュリティ技術を開発、提供している。
2025年に開催予定の大阪・関西万博での「電動垂直離着陸機」(Electric Vertical Take-Off and Landing aircraft:eVTOL)実用化に向けて協議会内で発足した、大阪・関西万博×空飛ぶクルマ実装タスクフォースにも参画。産官学構成員とともにeVTOL活用のコンセプトや運用計画策定などを具現化するための検討を推進している。
GMOグローバルサイン・ホールディングスや連結企業群であるGMOグローバルサインを中心として、ドローンや空飛ぶクルマの通信の暗号化をはじめとする通信セキュリティ技術や電子認証技術を提供。
国内最大規模のホワイトハッカーを組織しているというGMOサイバーセキュリティ byイエラエでは、「GMOサイバーセキュリティ for Drone/eVTOL」を提供し、セキュリティの専門家がデバイス、通信、クラウドの脆弱性を診断するなど、安・安心な空飛ぶクルマ社会の実現を支援していると説明する。
同社グループ代表である熊谷氏は、ヘリコプターと飛行機の操縦免許を有するなど、日本で最も空に精通する経営者を目指しているという。
そこで、同社グループとして空や宇宙空間へと広がるビジネスの舞台を体感し、次世代エアモビリティの最先端技術革新につなげるべく、今回のフライトを企画したと説明している。