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火星探査車Perseverance、10個目のサンプルを格納

2023.02.01 17:42

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 米航空宇宙局(NASA)の火星探査車「Perseverance(パーサヴィアランス)」が1月29日に10個目のサンプルを回収し、デポを完成させた。

 Perseveranceは2020年7月に打ち上げられ、火星を移動しながら岩石や堆積物などのサンプルを収集している。サンプルは一部を探査車内に保管しつつ、別の一部の金属チューブに収納して火星地表に投下。2033年の「Mars Sample Return(MSR)」ミッションで地球に持ち帰る予定だ。

 Perseveranceは今回、デポを構成する10本のサンプルチューブのうち、最後の1本を収納。これは最初のサンプル投下から約6週間後のことだった。またデポは、同探査車が回収船にサンプルを届けられない場合に活用される。

 Perseveranceのサンプル回収計画としては、欧州宇宙機関(ESA)が2027年に探査機を、NASAが2028年に着陸船を打ち上げる。地球への帰還は早ければ2033年を予定している。

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