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米国の輸出規制が「アルテミス計画」の障壁に–NASAが緩和求める

2023.01.19 14:38

塚本直樹

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 米航空宇宙局(NASA)の監察総監室(OIG)は米国時間1月17日、月探査計画「Artemis(アルテミス)」における国際的なパートナーシップを調整し、輸出規制などの障害を撤廃することを求める報告書を公開した。

出典:NASA/Alberto Bertolin

 Artemis計画は人類を再び月面に立たせ、また月周辺に恒久的なプレゼンスを確立することを目標としている。先日には無人の月周回ミッション「Artemis I」が実施され、宇宙船は無事地球へと帰還している。

 OIGは各国がArtemisミッションに貢献していることを指摘し、その総コストを国際協力によって削減できるとしている。なお、NASAはArtemisミッションにおいて他国の政府や宇宙機関と、54の協定を結んでいる。

 報告書で強調された主要な課題は、輸出管理だ。OIGは米国の輸出規制の実施が「NASAと国際パートナーとのArtemisにおける共同作業を日常的に制限し、将来の共同作業を阻害している」と報告した。

 元上院議員でNATO大使のKay Bailey Hutchison(ケイ・ベイリー・ハッチソン)氏は、「Artemisの目標は、史上最大の宇宙パートナー連合になることだ。今現在実施されている全ての作業により、それは現実となる」と語っている。

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