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NASA火星探査機のInSight、過去最大規模の地震を計測
2022.12.21 08:30
米航空宇宙局(NASA)の火星探査機「InSight(インサイト)」が5月4日に過去最大の地震を計測したことが、Geophysical Research Letters誌に掲載された論文にて報告された。
InSightは2018年11月から火星で活動を開始した探査機で、搭載した地震計と熱伝導プローブにより、火星での初期の地学的進化を研究している。当初は約2年間の運用が予定されていたが、すでにその活動期間は4年を超えている。
InSightが5月4日に計測した地震は、マグニチュード4.7を記録。これは2021年8月に計測されたマグニチュード約4.2の、5倍以上のエネルギーとなる。また、これまでの火星地震の余波が1時間以内に収まったのに対し、今回の地震の余波は約10時間にわたって継続した。
InSightは火星地震の波の動きから、火星の地殻やマントル、コアについて新たな知見を得るべく活動を続けている。