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日本の「味付海苔」、海外宇宙飛行士の「ボーナス食」に–宇宙日本食認証から4年
2022.12.20 17:20
山本海苔店(東京都中央区)は12月20日、同社の「味付海苔」が国際宇宙ステーション(ISS)に搭載され、海外宇宙飛行士の「ボーナス食」に初採用されたと発表した。10月に帰還した「Crew-4」ミッションの宇宙飛行士が食べた。
ボーナス食とは、ISSに長期滞在する全ての宇宙飛行士がメインに食べている「標準食」とは別に、宇宙飛行士個人が自分で選んで持っていくことができる宇宙食のこと。
同社は「宇宙でお餅に海苔を巻いて食べたい」という宇宙飛行士からの声を受け、2014年から宇宙日本食認証を目指して開発を進め、2019年1月に承認を受けている。
宇宙日本食認証後、3年10カ月を経てボーナス食として採用された。味付海苔を含む11の社や団体の15品目がボーナス食に初採用され、ISSに搭載されている。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)では、2020年から宇宙日本食の認証を受けた企業や団体とともに、米航空宇宙局(NASA)などの海外宇宙飛行士にボーナス食として宇宙日本食を提供する取り組みを進めている。
山本海苔店は、JAXAからの海外宇宙飛行士に対するボーナス食提供の募集案内を受け、味付海苔で応募。海外宇宙飛行士による試食などの評価が行われ、宇宙日本食が初めてISSに滞在していた海外宇宙飛行士向けのボーナス食として、ISSに搭載されたことが発表された。