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Orion宇宙船、月の旅を終え太平洋へ無事着水

2022.12.12 15:38

塚本直樹

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 米航空宇宙局(NASA)の月探査宇宙船「Orion(オリオン)」が、ついにカリフォルニア沖の太平洋へと着水した。

 OrionはNASAの月探査ミッション「Artemis I」として、「Space Launch System(SLS)」ロケットにより11月16日に打ち上げられた。12月5日には月上空でのフライバイを完了し、地球への帰路についていた

 Orionは今回のミッションにて、140マイル(約230万km)の飛行を完了。これにより宇宙船だけでなく、打ち上げに利用された「Space Launch System(SLS)」や地上の管制システムの動作が確認されたことになる。

 Orionの打ち上げでは、SLSロケットの液体水素燃料の漏えいなどのトラブルにより、打ち上げがたびたび延期された。またOrionでは通信障害や電力システムの障害も発生したが、無事ミッションを終えることができた。

 Artemis Iミッションでマネージャーを務めるMike Sarafin(マイク・サラフィン)氏は、「SLSによる最初の打ち上げは、まさに目をみはるものだった」と述べている。

(出典:NASA/Kim Shiflett)

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