インタビュー

子どもが「宇宙」で思い浮かべるキャラ1位「こてつくん」誕生秘話–きっかけは作品不足への危機感

2023.07.12 09:00

藤井涼(編集部)日沼諭史

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ビジネス活用はウェルカム、いずれはこてつくんを本当に宇宙へ

――現在アニメは再放送中ですが、今後についてはどのように計画されていますか。

 WEBまんがはもちろんこれからも続いていきます。アニメは2021年4月から2年間で64話分のエピソードがあるので、2023年はそれらを再放送しています。今後は、アニメの新作などもお届けできたらいいですね。

 他にもいろいろと宇宙を身近にする活動にチャレンジしたいと思っています。「宇宙なんちゃら」とある通り、宇宙のことにはなんでも触れる、なんでもやれるキャラクターにしていきたい。こてつくんを本当の宇宙に連れて行きたいなと思っていますし、ロケット打ち上げの応援も続けていきます。宇宙キャラクターといえば「宇宙なんちゃら こてつくん」として、日本だけでなく世界でも人気の宇宙キャラクターにしていくのが夢です。

 と言いながらも、こてつくんたちのいるアニマル国の設定が、宇宙にまだ一度もロケットを打ち上げたことがない国なので(笑)、まずはこてつくんたちのロケット打ち上げがいつになるか、そこから本当に月に行けるのか……。こてつくんたちの頑張りを応援していただければと思います。

 先ほどお話しした調査結果でも、3~4割の人は宇宙に興味はあるけれど、他の大半の人にとってはまだまだ身近ではないという状況です。2025年以降にはアルテミス計画で人が再び月に降り立つことになりそうですから、宇宙キャラとして、アルテミス計画を盛り上げる後押しができればと思います。

――日本では宇宙人材が不足していると言われています。その意味でもこてつくんが、今後の日本の宇宙産業を担う子どもたちに広がってほしいですね。

 「宇宙なんちゃら こてつくん」のキャラクターを通してみなさんに宇宙を身近に感じてもらえるように。という思いで、こてつくんを最初に世の中に生み出した時から今までずっと変わらず活動してきました。こてつくんの存在感が大きくなればなるほど、宇宙に興味をもってくれる子どもたちも増えていくはずです。

 自動車や電車、恐竜、お人形遊び、戦隊シリーズなど、子どもたちが「通過」するコンテンツや玩具がいくつかあります。あまり大それたことは言えないですが、こてつくんが子どもの「宇宙」を知るきっかけになる、そんな「通過キャラクター」になってくれるといいなと思っています。

 「宇宙なんちゃら こてつくん」はアニメやプラネタリウム、グッズや様々な企業タイアップなどで認知度もちろん人気も上がってきています。宇宙に挑戦している人、宇宙に関する技術を持っていてもなかなかコンシューマーにアピールできていない会社さんにも、こてつくんというキャラクターをどんどん活用していただきたいですね。またそんな宇宙に挑戦している皆様を応援していきたいと考えています。コラボやお取組みなどウェルカムですので、ぜひお気軽にご相談いただければと思います。

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