特集
世界で進む「超小型衛星革命」–生みの親が語る日本が乗り遅れる理由
2022.03.15 08:00
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ほかにも産学連携で目指す民間気象衛星(ALE)、太陽系の姉妹惑星系を発見しようとするLOTUS(東京大学)など、超小型衛星ならではの特徴をいかした革新的かつ野心的なさまざまなミッションが紹介された。
一方、先進的なミッションを実現するには技術開発が不可欠だ。センサや姿勢制御装置など性能が高く小型軽量化を図る機器開発の現状やビジョン、商業利用のための超小型衛星宇宙実証に関する発表が相次いだ。
その一つが九州工業大学。6Uキューブサット(34×22.6×10㎝、7.5㎏)は5mの分解能と20Mbpsの画像伝送能力をもつ。ミッションは「例えばスタジアムの人文字を衛星で撮影し、試合中に画像データをおろし大画面に投影するなどエンタメを考えている」とのこと。キックオフから衛星完成までほぼ1年半。ISS軌道に放出し実証に成功すれば、九工大の技術を移転し民間企業によって衛星製造を受注するビジネスなどをスタートさせる計画だ。
東京大学・中須賀研究室と連携し、事業化に向けて2018年に創業したスタートアップがアークエッジ・スペースだ。さまざまな種類の複数の超小型衛星を低コストで実現するため、標準的な汎用バスシステムの構築を目指す。コンポーネントについてはオプションを用意し、組み合わせることで顧客が求める性能や価格帯に合わせる。経済産業省の事業に採択されており、今後5年間で4種類7機の軌道上実証を予定している。