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「ネットの小さな男たち」には屈しない、宇宙を旅した100人目の女性に荒らし投稿殺到
2024.11.27 08:00
米マサチューセッツ工科大学(MIT)エンジニアで「スペースギャル」として知られるテレビ司会者のエミリー・カランドレリさんが、宇宙開発企業ブルーオリジンのロケットに搭乗して宇宙旅行の夢をかなえた。
宇宙を旅した女性は100人目。しかしカランドレリさんの感極まった反応に対し、「大勢の男たち」から性的嫌がらせのコメントが殺到したとカランドレリさんは訴えている。
ロケットにはほかに5人の宇宙旅行客が搭乗。ブルーオリジンが公開した動画の中で、カランドレリさんは窓の外を見ながら「うわぁ、これが宇宙なんだ」と感嘆の声を上げている。何十年も思い描いた夢をかなえた瞬間だった。
SNSでは何百人ものユーザーが、女子を鼓舞してくれるカランドレリさんを応援するメッセージを共有した。娘と一緒に打ち上げの生中継を見守ったという女性もいた。
しかしカランドレリさんによると、感極まった反応に対する嫌がらせのコメントも殺到してネットは炎上。ブルーオリジンは打ち上げ時の動画をいったん撤回し、編集済みの動画に入れ替えた。
カランドレリさんはSNSへの投稿で、「人生を一変させる最大の喜びと畏敬(いけい)の念」を与えてくれた今回の経験を、荒らし行為で台無しにさせたりはしないとコメントしている。
「私はインターネットの小さな男たちに多くの時間を与えない。私は経験を自分の心で感じる」とカランドレリさんは書き込み、「自分の反応について謝罪したり変だと思ったりはしない。全部自分のものだし大好きだから」と言い切った。
代理人によると、カランドレリさんはそれ以上のコメントはしない意向。「見当違いの」荒らし投稿よりも、自分の旅で人に勇気を与えることの方に焦点を当てたいと話しているという。
(この記事はCNN.co.jpからの転載です)