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宇宙空間の強力な電波レーザー、南アフリカの望遠鏡で検出

2022.04.18 13:35

CNN.jp

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銀河の衝突から発生したヒドロキシルのメーザーを地球の望遠鏡が検知するイメージ図/IDIA/LADUMA using data from NASA/StSci/SKAO/MolView
銀河の衝突から発生したヒドロキシルのメーザーを地球の望遠鏡が検知するイメージ図/IDIA/LADUMA using data from NASA/StSci/SKAO/MolView

 天文学の国際研究チームが南アフリカの望遠鏡を用い、「メガメーザー」と呼ばれる宇宙空間の強力な電波レーザーを検出したことが分かった。

 地球からの距離は50億光年で、これまで観測された中で最も遠いメガメーザーとなる。

 このメーザーを発見したのはマルシン・グロワッキ氏率いる天文学の国際チーム。観測には南アフリカ電波天文台のMeerKAT望遠鏡を用いた。グロワッキ氏はオーストラリア国際電波天文学研究センターのカーティン大学支部で研究助手を務める。

 メガメーザーは2つの銀河の衝突時に発生する。グロワッキ氏によると、今回のものはMeerKATで観測された初のヒドロキシルのメーザーになるという。

 ヒドロキシルは水素原子1個と酸素原子1個からなる化学基で、合体する銀河の内部で見つかることがある。

 グロワッキ氏は声明で「銀河同士が衝突すると、銀河に含まれるガスの濃度が極めて高くなり、集中したビームを発生させる場合がある」と説明した。

 研究チームは引き続きMeerKATを用いて空の狭い範囲を詳細に観測し、今回のメガメーザーに含まれるものと同様の元素がないか探す方針。宇宙の成り立ちについてさらなる知見が得られる可能性もある。

 南アフリカのカルー地方に位置するMeerKAT望遠鏡は64基のパラボラアンテナで構成され、2018年7月から運用されている。微弱な電波放射を感知できる強力な望遠鏡となっている。

(この記事はCNN.co.jpからの転載です)

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