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NASA、Axiomと共同設計した最新の宇宙服を公開–月面着陸に対応
米航空宇宙局(NASA)の宇宙飛行士は、2025年の月面着陸ミッション「Artemis III」で月面に降り立つとき、象徴的な白い宇宙服の最新版を着用する予定だ。NASAはAxiom Spaceと提携して、保護機能を強化し、可動域を広げ、革新的な性能を備えた次世代宇宙服「Axiom Extravehicular Mobility Unit(AxEMU)」を設計した。そのプロトタイプが米国時間3月15日、Moon 2 Mars Festivalで披露された。
Axiomはプレスリリースで、NASAと協力してこの宇宙服をアップグレードしたこと、また、宇宙対応の一連のトレーニングスーツを2023年晩夏に提供する計画であることを明らかにした。この宇宙服は、「宇宙探査のための高度な機能とともに、月面やその周辺でのアクセス、生活、作業に必要なNASAの商業的に開発されたヒューマンシステムを、宇宙飛行士に提供する」という。
公開された黒色の宇宙服は、最終的な製品ではなく、独自の構造を隠すためのカバー層が展示のために使われている。Axiomによると、月面着陸用の宇宙服は、熱を反射して過酷な温度から着用者を守るために白色でなければならないという。安全性と技術的機能の強化に加えて、AxEMUは米国人の男性と女性の「少なくとも」90%にフィットすると、NASAは発表の中で述べた。
(この記事はCNET Japanからの転載です)