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フジッコの「きんぴらごぼう」などが宇宙日本食に認定–若田氏がISSに持ち込み
2022.10.06 17:00
フジッコ(神戸市中央区)は10月6日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)から「ひじき煮」「きんぴらごぼう」「ミネストローネ」が宇宙日本食として認証されたと発表した。
同3品目は、10月6日に国際宇宙ステーション(ISS)向けて打ち上げられた宇宙船「Crew Dragon」に積み込まれており、宇宙飛行士の若田光一氏が食べる宇宙日本食となる。
宇宙日本食は、食品メーカーなどが提案する食品をJAXAが定める宇宙日本食認証基準と照らし、基準を満足している場合に認証するもの。
ISSに滞在する日本人宇宙飛行士に、日本食の味を楽しんでもらい、長期滞在の際の精神的なストレスを和らげ、ひいてはパフォーマンスの維持や向上につながることを目的として開発されている。
宇宙日本食は日本の家庭で普段食されている範囲を対象としており、日本の伝統的な「和食」には限定されていない。これまでに宇宙日本食として認証された食品には、焼きそばやカレーなども含まれている。
現在は日本人宇宙飛行士のみに提供されているが、今後は日本人以外の宇宙飛行士への提供も想定している。
同社によると、今回認証された3品目は「宇宙でもご家庭の味を楽しんでいただきたい」という思いから、保存技術を磨きながら、市販品と変わらないおいしさをお届けすることを目指して開発したという。
同社では、今後もおいしさと健康へのこだわりに加えて、未来づくりへの挑戦に対する決意を込めて、宇宙を含むあらゆる空間の食卓づくりに貢献できるよう、取り組みを継続していくとしている。