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アストロスケールHD、三菱UFJ銀と50億円の融資契約–中小機構の債務保証を利用

2022.09.30 16:35

飯塚直

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 宇宙ゴミ(スペースデブリ)除去を含む軌道上サービスに取り組むアストロスケールホールディングス(アストロスケールHD、東京都墨田区)は9月30日、三菱UFJ銀行(MUFG)と総額50億円の融資契約(期間3年)を締結したと発表した。

 同社は経済産業省から産業競争力強化法に基づく「革新的技術研究成果活用事業活動計画」の認定を受けており、中小企業基盤整備機構(中小機構)との間で、借入元本の50%が保証される「革新的技術研究成果活用事業円滑化債務保証制度」(保証上限額25億円)の利用が可能となっている。

 今回の融資契約は、同制度を利用。保証率50%の適用最高額となる50億円をMUFGから調達した。

中小機構の債務保証制度の概要(出典:アストロスケールHD)
中小機構の債務保証制度の概要(出典:アストロスケールHD)

 この数年で、デブリ問題や軌道環境への意識が急速に高まっていると同社は指摘。そこで同社では現在、軌道上サービスとして、衛星運用終了時のデブリ化防止のための除去(End-of-Life:EOL)、既存デブリの除去(Active Debris Removal:ADR)、故障機や物体の観測・点検(In-Situ Space Situational Awareness:ISSA)、寿命延長(Life Extension:LEX)の4つのサービスラインをグローバルに同時展開している。

 同契約の締結は、各サービスラインでの開発をさらに加速させるのが目的になるという。

中小機構による債務保証制度の保証条件(出典:アストロスケールHD)
中小機構による債務保証制度の保証条件(出典:アストロスケールHD)

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