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はやぶさ2が小惑星から採取した砂の一部を公開 角田宇宙センター
【宮城】小惑星探査機「はやぶさ2」が小惑星リュウグウから地球に持ち帰った砂の一部が10月1、2日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の角田宇宙センターで公開される。
特別公開「はやぶさ2帰還カプセル展」の展示の一つ。29日に報道向けに公開された。採取した約2ミリの黒い粒が、ルーペ越しに観察できる。
また、砂を持ち帰るため、はやぶさ2から分離して地球に帰還したカプセルの実物も見られる。大気圏突入時の高熱からカプセルを守るための背面ヒートシールドやパラシュートなど計25点が並ぶ。
はやぶさ2は往復約52億キロの旅を経て、2020年12月に計約5・4グラムの砂を持ち帰った。砂からはたんぱく質を構成するアミノ酸が23種類見つかるなど、生命の起源に迫る研究に生かされている。
来場には事前予約が必要で、1日の分はすでに締め切った。2日の分は同センターの公式サイトから9月30日午後4時までに申し込む。このほか、10月2日に市台山公園内のスペースタワー・コスモハウスである「はやぶさまつり」でも75人分の当日入場を受け付ける。(緑川夏生)
(この記事は朝日新聞デジタルに2022年9月30日10時45分に掲載された記事の転載です)