ニュース

インターステラ、中小製造業とビジネスマッチング–宇宙産業参入を後押し

2022.09.14 08:00

飯塚直

facebook X(旧Twitter) line

 NCネットワーク(東京都台東区)は9月13日、日本のロケット開発の発展を目的に、インターステラテクノロジズ(北海道大樹町)を応援する「中小製造業の技術でロケット開発を加速させる」プロジェクトを実施すると発表した。

 同プロジェクトは、NCネットワークが運営する製造業ビジネスマッチングプラットフォーム「エミダス」を活用。インターステラとロケットの技術開発や打ち上げで関わりのあるキャステム(広島県福山市)とキメラ(北海道室蘭市)の協力の下、NCネットワークが主催するイベントとなる。

 NCネットワークによると、日本とアジアに約2万2000社というエミダス会員企業である中小製造業が持つ高精度な技術と、インターステラがロケット開発で求める技術をマッチングさせることで、インターステラのロケット開発を加速させるとともに、中小製造業の宇宙産業参入を後押しすることが目的だという。

 プロジェクトの第1弾として、インターステラ創業者の堀江貴文氏と代表取締役社長の稲川貴大氏を招いた講演会を10月20日に開催。日本のものづくりと宇宙産業の展望、現在に至るまでのインターステラの取り組みなどを講演する予定となっている。

 第2弾では、第1弾で宇宙産業に興味を持った企業向けにインターステラの大樹町工場の見学会を開催。第3弾では、中小製造業とインターステラのマッチング会を開催。第1弾、第2弾と段階を踏むことで、中小製造業が宇宙産業へ参入しやすい環境を整備する。

 NCネットワークでは、同プロジェクトを通して日本のロケット開発に貢献していくほか、宇宙という成長性のある産業と中小製造業をマッチングさせることは、リクルーティングの面でも効果があると考えているという。中小製造業に就職を希望する若者が増えるように情報を発信し、ひいてはものづくり業界の発展に寄与していくとしている。

(出典:エミダスウェブサイト)
(出典:エミダスウェブサイト)

Related Articles