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中国民間ロケット「Ceres-1」、洋上から打ち上げ–20回のうち19回が成功
2025.05.20 17:30
中国の星河動力(Galactic Energy、ギャラクティックエナジー)は現地時間5月19日、固体燃料ロケット「谷神星1号」(Ceres-1、セレス1号)を海上の船舶から打ち上げた。
中国東部の山東省の東側の海域から打ち上げられ、太原衛星発射センターが指揮を担当した。Ceres-1は「天啓(Tianqi)」衛星4機を地球低軌道(LEO)に投入。衛星は北京を拠点とする国電高科(Guodian Gaoke)が運用する、IoT向けのデータ通信衛星網に加わる。
今回の打ち上げは、Ceres-1にとって20回目の打ち上げとなった。そのうち成功は19回で、高い成功率を誇っている。天啓は今回で通算37機が軌道上に展開され、国電高科が当初計画していた通信衛星コンステレーションが完成した。この衛星ネットワークは、スマートデバイス向けのグローバルなデータ通信サービスを提供する。
民間企業のGalactic Energyはこれまで、地上と海上からCeres-1を打ち上げてきた。Ceres-1は全長約20mの4段式ロケットで、400kgの貨物(ペイロード)をLEOに投入できるという。今回を含めて海上から打ち上げるタイプは5回打ち上げられ、すべてがペイロードの軌道投入に成功している。
