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中国、ロケットを4日間で2度打ち上げ–8機の商業気象衛星が極軌道へ

2024.01.05 16:35

塚本直樹

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 中国の国有企業である中国航天科工集団(CASIC)は2023年12月24日と12月27日に、商業気象衛星を相次いで打ち上げた。

 ゴビ砂漠の酒泉衛星発射センターから2度にわたって打ち上げられたのは、「Kuaizhou-1A」(快舟1号甲)ロケットだ。同ロケットは同社子会社が開発した気象衛星「Tianmu-1」(天武衛星1号機)をそれぞれ4機ずつ搭載し、計8機が高度約520kmの極軌道に投入された。

 天武衛星は、GPSや中国北斗衛星測位システム「北斗」が、地球の大気を通過する際の信号の変化を検出する。これにより、数値天気予報、台風の監視と予測、気候変動研究といった、グローバルな商業気象データサービスを提供する。

 8機の衛星は、2023年に打ち上げられた他の10機に加わりコンステレーションを形成する。同衛星の最初のペアは2023年1月に「Ceres-1」固体ロケットで打ち上げられ、残りは「Kuaizhou-1A」で打ち上げられた。

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Space.com

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