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地すべりや斜面崩壊といった地盤災害の前兆を発見して警告–Synspective開発
2022.08.26 19:02
小型の合成開口レーダー(SAR)衛星を開発、運用するSynspective(東京都江東区)は8月26日、斜面崩壊などの土砂災害発生前の予兆変動を検知する地盤変動解析装置と地盤変動解析方法である斜面不安定性検知機能を開発したと発表した。
同社は、これまでSAR衛星データの特徴を生かして広域の地盤変動を解析し、その結果を提供するサービス「Land Displacement Monitoring(LDM)」などを提供してきた。
同サービスは、地盤の変動を監視(モニタリング)し、広域な地表面の変動量をミリメートル単位で検出して時系列で表示できると説明。2021年4月には、陥没の可能性箇所を特定する陥没領域抽出機能も提供している。
現在、大雨や洪水、地震や地盤の劣化から起こる地滑りや地盤沈下など、自然災害の影響が世界規模で社会問題となっている。
Synspectiveは、地盤の変動状況を監視するだけでなく、地盤災害の前兆を発見して警告することが重要と考え、新たに地すべりや斜面崩壊という地盤災害の前兆を発見して警告するための解析装置と解析方法を開発した。
どの時点のどの場所で、地盤災害の前兆たり得る変動が起きているかといった地盤変動の状況を捉えることが可能という。捉えた地盤変動の状況に基づいて、災害リスクの早期警告などにも活用できるとしている。例えば、実際に地盤災害が発生する前に、その前兆となる現象が起きていることを報知できる。
時系列顕著性データのうち一部期間の顕著性指標値を対象として前兆地点を検出することで地盤変動の状況を捉え、警告することも可能だとしている。