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地表変動可視化サービス「LIANA」、体験版を提供開始–東京や大阪などに対応
2025.03.07 08:00
合成開口レーダー(SAR)衛星のデータでウェブ上で地表面の変動をモニタリングできる定額制サービス「LIANA(リアーナ)」の体験版が3月6日から無償で利用できるようになった。同日発表された。
LIANAは、インフラ施設周辺や斜面、切り土、盛り土、軟弱な地盤、埋め立て地などの変動をミリメートルやセンチメートルの単位でモニタリングできる。
体験版では、東京都や大阪府、宮城県周辺の一部エリアでの地盤変動やインフラの概況を確認でき、サービスの実際の使用感を事前に把握できると説明。有償版を利用する前にサービス内容を把握することで、利用前後のミスマッチを防止できるという。今後は全国の主要都市を対象に、体験版の閲覧可能エリアを順次拡大する予定。
体験版は利用登録から20日間、無償で利用可能。解析結果はダウンロードできない。
LIANAを利用することで、地方自治体やインフラ事業者、建設コンサルタントなどが、災害対策や老朽化したインフラの維持管理をコストや人員の負担を軽減しながら効率化できると説明。予防保全の意思決定をサポートすることで、災害リスクや社会課題に対する不安を軽減し、安全安心なまちづくりに貢献できるとしている。
LIANAは、スカパーJSAT、ゼンリン、日本工営の3社が共同で開発。SAR画像解析ツールの開発に強みをもつスカパーJSATが解析を担当し、利用者が確認したいエリアの地盤変動を時系列で表示する。ウェブシステムには、日本工営の知見に基づく地盤変動の状況を視覚的にわかりやすく可視化するノウハウが含まれているという。ゼンリンの詳細な地図データが実装されている。
