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「ファルコン9」ロケット第2段、制御できず欧州に落下–液体酸素の漏れが原因と説明
2025.02.26 12:27
Space Exploration Technologies(SpaceX、スペースX)は「Falcon 9」(ファルコン9)ロケットの第2段(上段)が欧州上空で地球に落下したのは推進剤の漏れが原因だったと明かした。海外メディアのSpace.comが報じている。
Falcon 9は米国時間2月1日にミッション「Starlink-228(11-4)」として米カリフォルニア州から打ち上げられ、予定どおり22機の「Starlink」(スターリンク)衛星を軌道に投入した。通常、SpaceXは同ロケットの上段を制御し、人口の少ない地域に落下させる。しかし、このFalcon 9の上段は2月19日まで軌道上にとどまり、制御されないまま落下し、ポーランドに残骸が落ちた。
「ミッションのコーストフェーズの最中に小さな液体酸素の漏れが発生し、機体の回転率が予想以上に高くなった。その結果、軌道離脱のためのエンジン噴射を実施せず、機体は軌道上で適切に無力化された」とSpaceXは述べている。
地元当局によれば、ポーランド西部の都市ポズナン近郊で大きな残骸が発見されたという。「SpaceXはポーランド政府と密接に協力して回収と清掃を進めている」と同社は述べている。
