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NASA、マスク氏の「先週何をした」メールにすぐ返信しないよう職員に呼びかけ

2025.02.25 10:45

塚本直樹

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 米航空宇宙局(NASA)が職員に対し、米国人事管理局(OPM)から週末に送られた「先週何をしたか」というメールにすぐに返信しないように助言している。海外メディアのSpaceNewsが報じている。

 このメッセージは、SpaceX(スペースX)の最高経営責任者(CEO)かつ、政府効率化部門(DOGE)を率いるElon Musk(イーロン・マスク)氏が、「Trump(トランプ)大統領の指示に従い、すべての連邦職員に『先週何をしたか』を確認するメールが間もなく届く。返信しない場合は、辞職と見なされる」と警告した後に送信された。

 メールでは先週達成したことを5つほどの箇条書きで返信し、上司をカーボンコピー(CC)に入れて送信する必要がある。返信期限は米国時間2月24日で、リンクや添付ファイル、機密情報は含めないように指示されていた。

 NASAの当初の対応は部門によって異なっていたが、最終的には2月24日に正式な指示が出るまで、返信を控えるように指示した。また、FBIや国防省をはじめとする他の連邦機関も、職員に対してメールにはすぐに返信しないように呼びかけた。

 民主党筆頭議員のGerry Connolly(ジェリー・コノリー)氏は、「Musk氏の投稿にある恣意的な解雇は違法であり、容認できない」と述べた。一方でMusk氏はその後、「このメールの目的は、メールを確認していない職員を特定することだ」と述べた。

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SpaceNews

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