ニュース

スカパーJSAT、低軌道に光学衛星コンステレーション–米Planetの「Pelican」採用

2025.02.05 18:21

UchuBizスタッフ

facebook X(旧Twitter) line

 スカパーJSATと米Planet Labsは、Planet Labsが開発する次世代光学観測衛星「Pelican」を採用した地球低軌道(LEO)衛星コンステレーション構築に向けた協業を始める。2月5日に発表した。

 スカパーJSATはこれまで自社で保有する静止軌道(GEO)の衛星を利用した事業を中心に展開してきたが、米国で新たに設立するJSAT Beyond Innovationを通して、2億3000万ドルを投資して、衛星コンステレーションを自社で構築、保有して、地球観測事業に参入する。

 安全保障分野での需要拡大が見込まれる中で衛星コンステレーションを自社で保有することで地球観測衛星データの安定供給能力を強化する。防災や減災をはじめとするさまざまな需要を着実に取り込むとともにデータ解析力を最大限に活用した新しいニーズの開拓を進め、今後の成長戦略の柱とすることを目指す。

 JSAT Beyond Innovationは、スカパーJSATの100%米子会社JSAT Internationalを通じて設立され、同社が衛星コンステレーションの構築、保有主体となりスカパーJSATとともに事業を推進する。Planet LabsはスカパーJSATとの協業を含めPelicanの衛星コンステレーションを構築、拡張していき、官民を含むさまざまな顧客のニーズに応えるという。

 スカパーJSATとPlanet Labsは10年以上に渡り、主にPlanet Labsの観測衛星画像販売などの連携を進めてきたと説明。Pelicanの衛星コンステレーション事業をともに推進することで両社のシナジーを最大化して、宇宙事業の発展を目指すとしている。

 Pelicanの質量は215kg。解像度は30cm。軌道上での展開時の構成は高さ1.3m×幅2.84m×長さ0.89m。

Pelicanイメージ(出典:Planet Labs)
Pelicanイメージ(出典:Planet Labs)

関連情報
スカパーJSATプレスリリース

Related Articles