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NASA、月の水探査機「Lunar Trailblazer」を2月26日に打ち上げ–水資源や月面データ収集

2025.02.05 15:19

塚本直樹

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 Space Exploration Technologies Corporation(SpaceX、スペースX)は2月26日にも、月の水資源を探査する「Lunar Trailblazer」を打ち上げる。

 Lunar Trailblazerは米航空宇宙局(NASA)の小型宇宙探査プログラム「SIMPLEx」の一環として、フロリダ州のケネディ宇宙センターから、SpaceXの「Falcon 9」ロケットの相乗りミッションとして打ち上げられる。ミッションのメインペイロードは、Intuitive Machinesが開発した月着陸船「Athena」だ。

 Lunar Trailblazerは約200kgの探査機で、本体には2枚の展開式の太陽光パネルを搭載。「HVM3(高解像度揮発性・鉱物マッピング装置)」や、「LTM(月面熱マッピング装置)」の2つの科学機器が搭載されている。

 探査機は月の永久に太陽が当たらない地域を観測し、水資源を探査する。また極域から極域へと移動しながら、異なる時間帯に太陽光が当たる月面のデータを収集することで、温度変化による水の挙動の変化を明らかにする。

 Lunar Trailblazerは打ち上げから4〜7カ月後に月へと到着する予定だ。軌道投入後は、1年以上の観測ミッションが計画されている。ミッション終了後、探査機は月面に衝突し運用を終了する。

(出典:Lockheed Martin)

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Space.com

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