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天地人、「だいち4号」データのサービス事業者に選定–SAR画像をオンライン販売へ

2025.01.17 13:58

UchuBizスタッフ

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 天地人(東京都中央区)は、JAXAの第一宇宙技術部門が実施する「だいち4号(ALOS-4)」PALSAR-3観測データを活用するデータ・サービス事業者に選定された。1月15日に発表した。

 同社は2027年までの期間において、だいち4号観測データを用いて一般ユーザー向けにデータ・サービス事業を展開するという。国内初のオンライン販売(ユーザーによるデータの選択・注文・決済すべてオンラインで完結)となり、誰でも気になる場所を簡単に小面積かつ低価格で、すぐに買えるようになると説明する。提供時期は追ってアナウンスするという。

 だいち4号は、2024年7月に打ち上げられたJAXAの人工衛星。日本が継続的に開発してきた観測センサであるLバンド合成開口レーダ(PALSAR-3)を搭載する。前号機「だいち2号」の性能をさらに向上させ、だいち2号と同じ3mの分解能を維持しながら、観測幅を約50kmから約200kmへと大幅に拡大した。

 天地人では、だいち4号のデータを多くの人々に届けるため、誰でも使いやすい直感的なプラットフォームを作ることで、専門知識がなくてもデータ解析できるようにする。また、導入コストを抑えたサービスモデルを展開し、中小企業や自治体が気軽に活用できる環境を整備するという。加えて、研修やワークショップを通じた人材育成にも注力し、データを扱える専門人材の裾野を広げるために、自治体や民間企業、教育機関とも連携するとしている。

関連情報
天地人プレスリリース

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