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スペースX、月着陸機「ブルーゴースト」を1月15日に打ち上げ–ispaceの「レジリエンス」も搭載
米Space Exploration Technologies(SpaceX、スペースX)と米航空宇宙局(NASA)は米国時間1月15日、米Firefly Aerospace(ファイアフライ・エアロスペース)が開発、製造した着陸機(ランダー)「Blue Ghost」(ブルーゴースト)を打ち上げる。Fireflyにとって初めての月着陸ミッションとなる。
Blue Ghostは、ミッション「Ghost Riders in the Sky」としてフロリダ州のケネディ宇宙センターからSpaceXの「Falcon 9」ロケットで米東部時間1月15日午前1時11分(日本時間1月15日午後3時11分)に打ち上げられる。同ランダーは、地球を25日間、月を16日間周回し、自律的に月面に着陸する。目的地は「Mare Crisium」(危機の海)で、着陸後に月の画像を地球に送信する。
Blue GhostはNASAの「商業月面輸送サービス(CLPS)」として、NASAが主導する10個の科学実験と技術実証を運ぶ。そのうちの一つ「Lunar Environment Heliospheric X-ray Imager(LEXI)」は、太陽風のエネルギー粒子によって地球の磁場が変化する様子を観測する。
着陸が成功すれば、Blue GhostはCLPSとして2回目の月面着陸となる。2024年2月にIntuitive Machinesのランダー「Odysseus」(オデュッセウス)が「Malapert-A」クレーター付近に着陸。世界で初めて企業による月着陸となった。CLPSの一環として同年1月にAstrobotic Technologyのランダー「Peregrine」が打ち上げられたが、打ち上げ直後から推進剤の大部分を失うトラブルが発生し、月着陸を断念し、地球の大気圏で燃え尽きた。
1月15日の打ち上げでは、日本のispaceが民間月探査計画「HAKUTO-R」のミッション2として製造したランダー「RESILIENCE」も搭載される。同社はミッション1としてランダーを打ち上げたが、着陸寸前に月面に衝突し失敗した。
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NASA発表
Ghost Riders in the Sky概要
Space.com