ヴァージン創設者ブランソン氏、スペースパースペクティブの気球飛行に搭乗

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ヴァージン創設者ブランソン氏、スペースパースペクティブ初の有人気球飛行に搭乗へ

2024.10.18 14:30

塚本直樹田中好伸(編集部)

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 米Virgin Galactic(ヴァージンギャラクティック)の創設者ことRichard Branson(リチャード・ブランソン)氏は、米Space Perspective(スペースパースペクティブ)による初の有人気球飛行に参加すると表明した。

 Space Persectiveは、気球「Spaceship Neptune」(スペースシップ・ネプチューン)による宇宙飛行を計画している。飛行高度は30kmで、乗員は6時間かけてゆっくりと成層圏を移動する。参加者はトレーニングを必要とせず、誰でも申し込めるのがメリットだ。Vrigin Galacticも、宇宙船「VSS Unity」による商業宇宙飛行を7回実施した

 Branson氏は1987年と1991年に大西洋と太平洋を熱気球で横断した経験がある。Space Perspectiveによる初の有人飛行は2025年に予定されており、Space Perspectiveの創業者であるTaber MacCollum氏(最高技術責任者=CTO)やJane Poynter氏(最高経営責任者=CEO)も搭乗。Branson氏は副操縦士を務める予定だ。

 「私の人生で最も素晴らしい経験のいくつかは、気球飛行による遠征中に起きた。Space Perspectiveの旅をサポートできることを嬉しく思う」とBranson氏はコメントしている。同氏はSpace Perspectiveに投資しており、同社はこれまでに1億ドル(約150億円)以上を調達している。

 Spaceship Neptuneは9月に無人で成層圏を飛行。MacCollum氏やPoynter氏、Branson氏が搭乗する飛行は有人での飛行試験という位置付け。商業飛行は2026年からの開始が予定されている。料金は1人あたり12万5000ドル。すでに1800人以上がSpaceship Neptuneの座席を予約しているという。

 日本のGMOインターネットグループ(東京都渋谷区)は、グループ代表である熊谷正寿氏を含む8人がSpaceship Neptuneに搭乗することを2023年2月に発表した。当初は2024年に飛行する予定だったが、現段階では2026年以降になる見込み。

 Spaceship Neptuneに乗るという気持ちに変わりはないのか? UchuBizの取材に対してグループ広報は「搭乗するという気持ちに変わりはない。キャンセルもしていない。Space Perspectiveからは随時連絡をもらっている」と回答した。

(出典:Space Perspective公式Xアカウント)

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