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中国、月探査用宇宙服を公開–2030年までに月着陸
2024.10.01 08:00
中国有人宇宙機関(China Manned Space Agency:CMSA)は現地時間9月28日、月面での船外活動(EVA)用宇宙服を公開した。海外メディアのSpaceNewsが報じた。
中国は2030年までに宇宙飛行士を月に着陸させることを目標としている。「長征10号」ロケットと新たな宇宙船、着陸船、有人探査車などが利用される予定だ。
今回公開された宇宙服は、過酷な熱環境や月の塵から身を守るための保護生地が使用されている。ヘルメットにはパノラマ式のバイザーを装備し、長焦点と短焦点のカメラを搭載。胸部には、多機能の統合型コンソールを配置している。
「宇宙服はより多くの動作を可能にするため、姿勢を変えても装着性に影響が出ないようにする必要がある」と、中国宇宙飛行士研究訓練センターのWang Chunhui氏は中国国営中央テレビ(CCTV)の取材に説明している。
「宇宙飛行士が月面を歩き、科学研究活動を行うため、宇宙服の人間工学的なサポート機能が向上し、より小型で統合されたものでなければならない」(王氏)
宇宙服は「船外服」とも「船外活動ユニット」(EMU)とも呼ばれる。
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SpaceNews