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月を目指す「アルテミスI」、アポロ11号のエンジン部品とともに打ち上げ

2022.08.05 08:00

塚本直樹

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 8月末以降の打ち上げが予定されている米航空宇宙局(NASA)の月探査ミッション「Artemis I」では、人類を初めて月面に送り届けた「Apollo 11(アポロ11号)」の部品とともに打ち上げられる。

 Artemis Iでは、1万個もの「Official Filight Kit(OFK)」こと記念品が搭載される。これはミッションに貢献した関係者に、記念品として贈呈されるものだ。そしてApollo 11の部品は、その中に含まれることになる。

 具体的には、Apollo 11に利用されたロケット「Saturn V」のエンジン「F-1」のボルトが、Artemis IのOFKとして打ち上げられる。OFKには月面のサンプルも含まれており、どちらも月探査ミッションと深く関連したものだ。

 OFKの習慣は、1972年の月探査ミッション「Apollo 17(アポロ17号)」にさかのぼる。またこれは、宇宙飛行士が個人的な小物(家族や友人へのプレゼントになる)を持ち運べる「Personal Preference Kit(PPK)」と対となるものである。

 Artemis IのOFKではその他にも、「Apollo 8(アポロ8号)」の地球初周回の記念メダルやApollo 17の刺繍ワッペンなどが含まれている。

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