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ビアサット、衛星ブロードバンド「ワンウェブ」を購入して海運業向けに提供
静止軌道(GEO)での衛星インターネットサービスなどを提供するViasatは米国時間5月20日、海運業向けに衛星ブロードバンドサービス「OneWeb」の通信容量を購入して提供すると発表した。
OneWebは、Space Exploration Technologies(SpaceX)の「Starlink」と同じように地球低軌道(LEO)に打ち上げられた衛星コンステレーションによる衛星ブロードバンドサービスであり、高速かつ低遅延が特徴になる。サービスは2021年後半から提供されており、日本ではソフトバンクがパートナーとして2023年9月から販売している。
Viasat子会社であるInmarsat Maritimeは、Kaバンド(Ka帯、周波数26.5G~40GHz、波長7.5mm~1.11cm)とLバンド(L帯、周波数0.5G~1.5Hz、波長200~600mm)の衛星とOneWebのKuバンド(Ku帯、周波数12G~18GHz、波長1.67~2.5cm)を統合して「NexusWave」ネットワークとして管理する。異なるスペクトルのサービスを統合することで、さまざまな地域でより多くのデータと速度を提供できるという。
Inmarsat Maritimeでプレジデントを務めるBen Palmer氏は「(海運顧客の)すべての要件を満たすには、複数のばらばらのソリューションに依存することになる。その結果、検証できないサイバーセキュリティに加え、データの上限、速度、通信範囲が複雑に組み合わさることになる」と語っている。
Viasatは2023年6月にInmarsatを買収。OneWebは、GEOやLEOで通信衛星を運用するEutelsat Communicationsが2023年10月に買収している。