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【画像】「クレーターの多い月の裏側」中国の小型衛星が撮影
2024.04.23 07:00
中国の小型の技術試験衛星「天都1号」(Tiandu-1)と「天都2号」(Tiandu-2)が月の画像を撮影し、地球に送信した。
天都1号と天都2号は、月での通信や測位などの技術の実証実験を目的とした衛星だ。3月に「長征8号」ロケットで通信中継衛星「鵲橋(じゃっきょう)2号」(Queqiao-2)とともに打ち上げられた。天都1号と天都2号、鵲橋2号は、史上初となる月の裏側からの試料(サンプル)を回収するサンプルリターンミッション「嫦娥6号」を支援する。
中国の深宇宙探査研究所(DSEL)によれば、天都1号と2号は地球と月面の高信頼性伝送と、ルーティングの試験を実施したという。同探査機は、クレーターが多い月の裏側の赤外線画像を送信した。
天都1号と2号は4月3日に月周回軌道に入り、約200km離れて編隊飛行をしている。DSELによれば、同衛星は月面との通信や航法(ナビゲーション)などの技術のさらなる実験を実施するとしている。中国による国際月研究ステーション(ILRS)の設計と建設の支援も含まれる。