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欧州の大型観測衛星が大気圏に再突入する様子を撮影–高度80kmで分解
欧州宇宙機関(ESA)の地球観測衛星「ERS-2」が大気圏に再突入する様子を、軌道上の衛星を監視するサービスを提供するHEO Roboticsが捉えた。
1995年に打ち上げられERS-2は重さが2.5t、高度780kmの太陽同期軌道(SSO)を周回し続け、2011年に運用を停止。ESAはERS-2を安全に大気圏に再突入させるため、マヌーバを実施。発表によれば、同衛星はグリニッジ標準時2月21日午後3時19分(日本時間2月22日午前0時19分)の“±約19時間”に大気圏に再突入する。
ESAによれば、再突入の時間に幅があるのは「地球の大気密度に影響を与える、予測不可能な太陽活動の影響」によるものだ。ERS-2の再突入マヌーバは完全に正常で安全だという。
ERS-2は高度約80kmに到達すると、より小さな破片に分解されると予想されており、その大部分は大気圏で燃え尽きる。一部は海に落下すると予想されている。「これらの破片には、有毒物質や放射性物質は含まれていない」とESAは述べている。
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