米インテュイティブ着陸船、月に向かって飛行開始--成功すれば民間企業初

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米インテュイティブの着陸船、月に向かって飛行開始–成功すれば民間企業初

2024.02.16 15:45

塚本直樹田中好伸(編集部)

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 米Intuitive Machinesの月着陸船「Nova-C」(機体名はOdysseus)が米国時間2月15日、Space Exploration Technologies(SpaceX)の「Falcon 9」ロケットで打ち上げられた。

 Odysseusは成功すれば民間初となる、月面着陸ミッション「Intuitive Machines-1(IM-1)」として打ち上げられた。Odysseusは、米航空宇宙局(NASA)の「商業月面輸送サービス(Commercial Lunar Payload Services:CLPS)」の貨物(ペイロード)を搭載している

 米フロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げられたOdysseusは、姿勢の安定化や太陽光発電、地上局との無線通信の確立に成功。2月22日に月の南極から300km離れた小さなクレーターの底への着陸を試みる。

 Odysseusは12個のペイロードを搭載しており、そのうちの6個はNASAからのものだ。NASAの機器では、高度な新ナビゲーションシステムや精密着陸技術、Odysseusのエンジン噴出の月面への影響の測定などがテストされる予定だ。NASAから委託されたペイロードは以下の通り。

  • 無線周波数質量ゲージ(Radio Frequency Mass Gauge statement:RFMG、グレン研究センター)
  • 月表面撮影用ステレオカメラ(Stereo Cameras for Lunar Plume-Surface Studies:SCALPSS、ラングレー研究センター)
  • 月表面光電子電波観測(Radio Observations of the Lunar Surface photoElectron sheath:ROLSES、ゴダード宇宙飛行センター)
  • ドップラーライダー(Navigation Doppler Lidar for precise velocity and range sensing:NDL、ラングレー研究センター)
  • レーザーリトロリフレクターアレイ(Laser Retro reflector Array:LRA、ゴダード宇宙飛行センター)
  • ルナーノード1測位実証機(Lunar Node 1 navigation demonstrator:LN-1、マーシャル宇宙飛行センター)
Falcon 9から切り離されるOdysseus(出典:NASA TV)
Falcon 9から切り離されるOdysseus(出典:NASA TV)

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Intuitive Machinesプレスリリース
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