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中国民間企業Orienspaceロケット、海上船からのデビュー打ち上げに成功
2024.01.12 15:30
中国の民間宇宙開発企業の東方空間科技(Orienspace Technology)は現地時間1月11日、固体ロケット「引力1号」(Yinli-1:YL-1、Gravity-1)の海上打ち上げに成功した。
Gravity-1は3段の固体ステージと4基のサイドブースターで構成されたロケットで、地球低軌道(LEO)に6.5t、太陽同期軌道(SSO)に4.2tの輸送能力を持つ。
中国東部の山東省海陽市付近の黄海に停泊していた船の甲板から打ち上げられたGravity-1は、商業気象衛星「雲遙1号」(Yunyao-1)3機を予定軌道に投入した。これにより、Gravity-1は中国の商業ロケットとして、さらに固体燃料ロケットとしても最も強力なロケットとなった。
Orienspaceは液体燃料のコアステージと固体ロケットブースターを備えた「引力2号」(Yinli-2:YL-2、Gravity-2)を開発している。Gravity-2は25.6tをLEOに投入可能で、2025年の打ち上げを予定している。Gravity-2のコアステージを3基連結し、LEOに30.6トンが投入可能な「引力3号」(Yinli-3:YL-3、Gravity-3)も開発している。