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スペースX大型ロケット「スターシップ」打ち上げで米環境団体が苦情申し立て

2023.12.19 08:00

塚本直樹

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 Space Exploration Technologies(SpaceX)の次期大型ロケット「Starship」の打ち上げが自然環境に与える影響について、複数の団体が新たな苦情を申し立てているとSpaceNewsが報じている。

 Starshipはブースター「Super Heavy」と組み合わせることで、高さ120mにもなる巨大ロケット。2023年11月の2回目となる打ち上げ試験では、高度148kmまでの上昇に成功。SpaceXを率いるElon Musk氏は同月、3回目は3週間〜4週間後(12月中)に打ち上げられると発言している

 複数の環境保護団体は米国時間12月15日、射場であるStarbaseからの打ち上げ許可について、連邦裁判所に申し立てた。団体の主張によれば、米連邦航空局(FAA)は2回目の打ち上げを許可する際に1回目の打ち上げによる自然環境への影響を適切に分析しなかったとしている。

 環境保護団体は、米内務省内の魚類野生生物局(FWS)による環境影響評価についても、要求を満たしてないと主張。FWSの影響評価によれば、2回目の打ち上げで新たに設置された射場のパッド浸水システムによる、周囲の自然環境への影響はないとしていた。

月探査計画「Artemis」で重要な位置付けにあるStarshipが及ぼす自然環境規制について米連邦議会上院で開かれた公聴会で話す、米航空宇宙局(NASA)副長官Pam Melroy氏(出典:NASA/Bill Ingalls)

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裁判資料(PDF)
SpaceNews

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