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Relativity、新型3Dプリンター製ロケットエンジンで初の燃焼試験–再利用が可能【動画アリ】

2023.12.15 15:51

佐藤信彦

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 商用ロケットベンチャーの米Relativity Spaceは、大半を3Dプリンターで製造する再利用可能な新型ロケット「Terran R」の1段目に使用する3Dプリンター製エンジン「Aeon R」について、初の燃焼試験を成功させた。

Aeon Rエンジン(出典:Relativity Space)
Aeon Rエンジン(出典:Relativity Space)

 Terran Rは、高さ270フィート(約82.3m)、直径18フィート(約5.5m)の2段式ロケットで、エンジンを含め多くの部分が3Dプリンターで作られる。1段目は、打ち上げ後に戻って着陸し、再整備後の再利用が可能。

 ペイロードの軌道投入能力は地球低軌道(LEO)に最大2万3500kgまたは最大3万3500kg、静止移行軌道(GTO)に最大5500kg。使用するエンジンは1段目がAeon Rエンジン13基、2段目が「Aeon Vac」エンジン1基。

Terran R(出典:Relativity Space)
Terran R(出典:Relativity Space)

 今回の試験では、Aeon Rエンジンを予定通り最大出力の70%で10秒間燃焼させた。試験後の検査で異常は見当たらないとしている。今後も試験を繰り返し、燃焼時間を延長し、出力を高めていく。

 Terran Rは2026年から打ち上げる計画。

Terran Rの打ち上げは2026年の予定(出典:Relativity Space)
Terran Rの打ち上げは2026年の予定(出典:Relativity Space)
Aeon R燃焼試験の様子(出典:Relativity Space公式Xアカウント)

 Relativity Spaceは、Terran Rより小型の3Dプリンター製の使い捨てロケット「Terran 1」について、1段目の正常な飛行を成功させている。3Dプリンター製ロケットが実用可能なことを示せたとした。

Terran 1の打ち上げは1段目のみ成功(出典:Relativity Space)
Terran 1の打ち上げは1段目のみ成功(出典:Relativity Space)

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Relativity Space公式Xアカウントツイート
Terran R紹介ページ

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