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遠隔地でも触った感じを伝えられるロボット、「スターリンク」に対応
2023.10.26 16:21
慶應義塾大学発ベンチャーのモーションリブ(川崎市幸区)は、同社の接触感や力加減を伝えられる遠隔操作技術「協働ロボット用感触伝送遠隔操作ユニット(URH)」をSpace Exploration Technologies(SpaceX)の衛星インターネットサービス「Starlink」に対応させた。
URHは、2台のユニバーサルロボットを組み合わせた、6自由度の有線遠隔操作システム。物体との接触感や人の力加減といった情報を遠隔地に伝送できる制御技術「リアルハプティクス」に対応し、触覚が必要な繊細な作業でも遠隔化できるという。危険作業の遠隔化による安全な就労、身体障害などで移動に制限がある方の就労などへの活用を想定している。
2台のロボット間では、5Gネットワークや高速インターネット通信網を介して感触情報を伝送していた。そのため、土木作業や農作業などインターネット環境の整備が難しい現場では、利用できなかった。
そこで、通信手段としてStarlinkを利用し、ロボットの遠隔操作試験を実施。良好に作業ができると確認した。インターネット網の構築に課題のある建築や土木、農業、林業といった環境でも「感触の伝わる遠隔作業」が可能になる。
モーションリブは、Starlink対応URHシステムの提供をすでに開始している。
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モーションリブプレスリリース