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港区みなと科学館、プラネタリウムで「星空ゼミ2022」開催–星団を立体的に観賞

2022.04.26 14:56

飯塚直

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 港区立みなと科学館(東京都港区)は4月30日から全5回シリーズで「星空ゼミ2022~時空を超えて~」を開催する。

 同館では、光学式投影機「オルフェウス」と4Kデジタル全天周映像システムを組み合わせたプラネタリウムを展開。常に同じ座標空間を同時に投影できるため、「ハイブリッドプラネタリウム」と呼ばれている。

 同館のプラネタリウムは、2020年6月の開館以来、延べ約6万4000人が利用。2020年度の観覧者数は、全国の中規模館67館中4番目に多いという。

 通常のスケジュールでは、常に同じ座標空間を同時に投影できる仕組みを用いて、20時頃までの地上から見た星空や、その時期見える惑星などの旬の話題を中心に投影してきた。

 今回の星空ゼミでは、この特徴を最大限に生かし、時間や空間を移動して星空を見たり、宇宙空間にある星団の立体的な姿などが観賞したりできるという。前回の星空ゼミは通算418人が楽しんだという。

 具体的には、数年から万年単位で移り変わる星空を一気に表示。さらには、地球から離れて、他の惑星や宇宙空間から恒星や星団、惑星を表示するなど、時間と空間を一瞬で超える投影が可能と説明。星が人の寿命より遥かに長い年月をかけて動いていることや地球の動きの影響を受けて動くことが体感できるという。

 星空ゼミでは、回を追うごとに地上からの距離や現在からの時間も離れていく構成を採用。例えば、港区から現在は見えない星「南十字」を取り上げ、5000年前の港区の空を再現したり、月へ行って地球を見る「お地球見」を再現したりする。

 加えて、普段は星が集まっているように見える「すばる」(プレアデス星団)を光学式投影機で投影。映像システムを使って「すばる」に近寄り、立体的な「すばる」の姿をあらゆる方向から観覧できるといった体験も可能だという。

 開催日程は、4月30日、7月30日、9月24日、11月26日、2023年1月28日の計5回(いずれも土曜日)。毎回午後4時30分~午後5時10分の時間に開催する。

 1回あたりの一般投影料金は、大人600円、小中高校生100円。年間利用券は、大人2000円、小中高校生300円。年間利用券では、1日1回の利用を上限に年間を通して星空ゼミを含めた一般投影を何度でも観覧できる。

開催日時タイトル内容
第1回4月30日港区から南十字が見えた夜地球は「自転」「公転」の他に、「歳差」と呼ばれる運動もしています。それによって、5千年前に港区からも「南十字」が見えていたといわれています。2万年にわたる星空の移り変わりをご覧ください
第2回7月30日南極大陸の寒い夜「星空世界旅行」へ。地球を南北に移動して、世界各地の星空をご覧いただきます。いつも見ている星空とどのような違いがあるのでしょうか?
第3回9月24日お地球見を楽しむ夜これからは「お地球見」が当たり前の時代!? 将来、月や火星など、地球以外の惑星にも人が住むようになると言われています。太陽系の惑星から地球を眺めてみます
第4回11月26日星の渡りを眺める夜動かないはずの恒星を10万年の単位でみてみると、渡り鳥のように、宇宙を渡っていくことがわかります。星団が、ひとかたまりになって動くようすもご覧いただきます
第5回1月28日ちょっと「すばる」まで出かける夜400光年離れた「すばる」を周回飛行して、変わっていく星の並びを楽しみます。「すばる」の中からは、星空はどのようにみえるのでしょうか。太陽系を飛び出し、観賞します
星空ゼミ2022の各回詳細

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