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アストロスケール、小学4~6年に特別教室–「デブリ問題」を夏休みの自由研究に
2023.07.20 14:44
アストロスケール(東京都墨田区)は7月20日、一般見学施設「オービタリウム」で小学校4~6年生を対象にした夏休み特別教室「宇宙の環境問題とわたしたちの未来」を8月5日に開催すると発表した。
7月20日から先着順で申し込みの受け付けを開始した。参加費は無料。定員は最大15人。保護者の付き添いをお願いしている。時間は午前10時~11時30分を予定。
今回の企画は、5月に開かれた第49回主要7カ国首脳会議(G7広島サミット)のコミュニケ(共同声明)でも取り上げられた「宇宙ゴミ(スペースデブリ)問題」について小学生にもわかりやすく考察するという。何が問題なのか、どれほど深刻なのか、どういった解決策が考えられるのか、アストロスケール社員と一緒に考え、夏休みの自由研究にも活用できる内容となっていると説明する。
プログラムにはクイズやワークショップなどのインタラクティブな要素を取り入れるほか、デブリを捕獲することの難しさを体験するゲームも用意する。
オービタリウムは、日常生活ではあまり感じることのできない宇宙の「軌道」のほか、宇宙の持続可能性の実現に向けた同社の取り組みを体験できる施設。7月5日に同社内にオープンした。予約すれば、一般の見学が可能。衛星を製造したり、部品を試験したりするクリーンルームの様子を見学できるスペースなども設けられている。
以下は、G7広島サミットの共同声明でスペースデブリを取り上げた文(外務省PDF)。
我々は、宇宙システムへの依存がますます高まっていることを踏まえ、宇宙空間の安全かつ持続可能な利用を促進するとのコミットメントを改めて表明する。我々は、スペースデブリの問題に対処することの重要性を改めて表明し、国連宇宙空間平和利用委員会で採択された国際ガイドラインの実施を喫緊で必要なものとして強く支持する。我々は、スペースデブリの低減と改善のための更なる解決策及び軌道上デブリの低減と改善に関する技術の更なる研究開発を進展させる各国の取組を歓迎する。さらに、我々は、宇宙空間の安全、安定及び持続可能性を確保するため、破壊的な直接上昇型ミサイルによる衛星破壊実験を実施しないことにコミットし、他国が後に続くように促す。