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最大使用圧力8.0MPaを下回る燃焼圧で爆発–JAXA「イプシロンS」試験中事故【続報】

2023.07.18 11:18

小口貴宏(編集部)

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 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は7月17日、7月14日に発生したイプシロンSロケット第2段モーター爆発事故について、現時点での調査状況を発表した。

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 発表によると、爆発によって第2段モータの大部分は真空燃焼試験棟内外に飛散し、真空燃焼試験棟とその内部施設が損壊、隣接建屋の窓ガラスや扉なども破損した。なお、現時点でも人的被害や第三者被害は確認されていない。

 また、モータの点火後約20秒あたりから、燃焼圧力が予測圧力から乖離し始めたことも判明した。そして点火から約57秒後、燃焼圧力が約7.5MPaでモータが爆発した。ただし、この時点の燃焼圧力は最大使用圧力の8.0MPa、および耐圧試験の圧力の10.0MPa以下だった。また、モータ爆発までノズル駆動が正常であったことも確認したという。

 推定原因については現在も検討中としており、映像などの確認や試験に用いたモーターの検査記録などを確認するという。また、調査結果は今後の開発に反映するとしている。

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