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JAXAの「イプシロンS」ロケットが爆発–燃焼試験中に

2023.07.14 15:14

小口貴宏(編集部)

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 宇宙航空開発機構(JAXA)の能代ロケット実験場(秋田県能代市)で7月14日、燃焼試験中の「イプシロンS」ロケットが爆発した。人的被害は現時点では報告されていない。

 爆発は、イプシロンSロケット第二段モーターの地上燃焼試験中に発生した。点火から約57秒後に爆発したという。宇宙開発・科学・技術に関する取材やイベントをライブ中継する有志のインターネット放送団体「ネコビデオ ビジュアル ソリューションズ」が公開した動画によれば、爆発によって建屋の屋根や壁が崩落し、巨大な煙の柱が立ち上っている様子が確認できる。

 イプシロンSロケットは、固体燃料を用いる3段式ロケットだ。強化型イプシロンロケットをベースに、複数衛星の同時打ち上げ能力などを向上させている。大型液体燃料ロケット「H3」とのシナジーによって、日本の宇宙開発の国際競争力強化を目指している。

強化型イプシロンロケットとイプシロンSロケットの比較(提供:JAXA)

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