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ElevationSpace、法人研修サービス「宇宙ビジネス研修」を提供開始
2023.07.06 15:31
ElevationSpace(仙台市青葉区)は7月6日、宇宙ビジネスへの新規参入を予定、検討している企業向けに宇宙ビジネスに関する勉強会やワークショップなどを開催する法人研修サービス「宇宙ビジネス研修」の提供を開始すると発表した。
同社は、企業や研究機関からの依頼を受け、宇宙での実証や実証を無人の小型衛星で行い、実証や実験の成果を地球へと持ち帰り、顧客へと返す世界初というサービス「ELS-R」を展開し、2025年に初号機の打ち上げを予定している。
現在、宇宙環境を利用した実証や実験には、国際宇宙ステーション(ISS)を利用する必要があるが、「利用できる頻度が少ない」「安全審査に時間がかかる」「成果物の回収機会が限られる」といった課題がある。
ISSは構造寿命などの関係から、2030年末の運用終了を決定。商業宇宙ステーションなどの構想はあるものの、宇宙を利用できる場所が限定的になると想定されている。
これらの課題に対して同社では、ELS-Rで宇宙環境利用を身近なものにし、あらゆる産業や業界の宇宙ビジネス参入ハードルを下げることを目指している。
一方で、企業からは「宇宙ビジネスへの参入に関心はあるものの、どのように参入すればよいか分からない」「自社の既存事業とのシナジーを見込める領域がどこにあるのか分からない」といった声が寄せられているという。社内の宇宙ビジネスに対する理解を深め、機運を高めるための研修や勉強会を開催してほしいといった要望もある。
これらの要望に応えるため、企業の宇宙ビジネス参入検討状況にかかわらず、新規事業開発や人材育成メニューとしても活用できるという宇宙ビジネス研修の提供を開始する。同社の調べでは、コンサルティング会社ではなく、実際に宇宙ビジネスを事業としている会社が法人研修サービスの提供するのは、業界初という。
提供するサービスでは、宇宙ビジネス参入が構想段階の企業、人材育成メニューのひとつとして試したい企業向けの「宇宙関連市場に関する勉強会」を用意。加えて、自社の既存事業や課題にあわせた検討を実践研修形式で行う「宇宙ビジネス検討ワークショップ」、宇宙ビジネスへの参入が具体化しており、戦略策定やマッチングまで行う「宇宙ビジネス参入支援」の3つのプログラムを用意している。
過去のトライアルで開催した勉強会やワークショップには、自動車の完成品メーカーや部品メーカー、化学、重工、建築・建設、測定・制御機器、電線・ケーブル、海運、金融、旅行などの企業が参加している。
参加者からは「宇宙は遠い未来の話と思っていたが、今からできることが見えてきた」「宇宙ビジネスに関する知見が非常に豊富で、ぜひ社内でのテーマ推進にあたっても知見をお借りしたい」「宇宙ビジネスについてざっくばらんに異業種の方と議論でき、今後の開発テーマのアイデアが見えてきた」といった声が寄せられている。
サービスの提供開始を記念して「宇宙ビジネス参入セミナー」を7月25日に開催する。宇宙開発の「当たり年」と言われる2023年の最新動向、宇宙ビジネスに関する業界動向や国内外の最新トレンドを解説するという。
セミナーはオンラインとオフラインの同時開催。オフラインの会場は東京・日本橋のX-NIHONBASHI TOWER(東京都中央区日本橋室町2丁目1-1 日本橋三井タワー7階)。